昨年の暮れから特編に入り、受験コースと教養コースに分かれて授業を受け始めて一か月半が経った、早いもので今日は授業最終日。帰宅して数時間、学校からの連絡はない。「私、高校卒業できるよ」友人にlineを送る手は震えていない。
授業最終日といってもありふれた日常の中の1日で特別何があるという事はない。
放課後、吹雪の中海に行った。ハイソックスを脱いで荒波に足を入れる。冬の海水の冷たさは鋭く痛みに変わり眠っている神経をたたき起こしながら身体中を駆け巡った。しばらく動けなくてぼーっとしていたら遠くからそれを見ていたおばあさんに足綺麗だねって声をかけられた。寒いとか冷たいとかを忘れるくらい驚いてありがとうございます~なんていって海の向こうに思いを馳せた。
山のあなたの空遠く
幸い住むのと人のいう
ここにも「幸」がありました