可もなく不可もなく

果てしなくネガティブならしい(仮)ですが前向きです。高卒、進路未定者の生活模様。

風が吹いて

 

風が吹いて今日も私は生きている

どれだけの時間が経っただろうか

季節は、時間は、

あの時から私は

何も変わっていないように思う(実感として)

 

生きろ、と言って十字架のネックレスをくれたあの少年の顔を私は今思い出すことができない

 

三月、風が吹いて家を出た

幼い頃からずっとここに居てはいけないと思い続けていた、これは必然

 

四月、風が吹いてハローワーク

若者サポートステーション

コミュニケーション講座に参加

自分に似た人が多くいる

あいうええおあお、まずは発声から

声を出すのが怖い、まだ父が近くにいるような気がしてご飯をどれだけ自分は食べていいのか戸惑う、食べていいよと言われて食べれても美味しさとウザイ罪悪感に駆られて泣いてしまう

 

五月、風が吹いて好きな人に会いに池袋へ

駅のホームでぴょんぴょん飛び跳ねて引かれた気がする、緊張していた

彼は想像通りの人だった

今でも何で会ってくれたんだろうとかあれは夢だったんじゃないかと思っている

今、一番会いたい人

生きていますか?今なにをしていますか?

 

六月、訓練校に通い始めて1ヶ月

友達が出来た

他の人とも話せるようになった

学び直しをしながら

中学、高校時代にできなかった

無遅刻無欠席を続け

放課後や休日はその友達と青春

 

七月、訓練校卒業

どう過ごしていたか記憶にない

 

八月、風が吹いて一時帰省

一人では行けなくなってしまった故郷

1ヶ月ぶりに弾くギター

二年ぶりに会う後輩

 

私の亡霊に会いに中学へ向かう

バスの中から眺める中学校はなんだか

空のペットボトルを眺めているような

気持ちになった

 

九月、風が吹いて再会を果たす

成宮アイコさんの朗読を聞きに

イトーヨーカドーさんへ

内藤重人さんのピアノ、世古さんのフルートが頭の中で鳴り響いたまま

青山さんのピアノ伴奏、歌

成宮アイコさんの朗読

ゆう(やまゆ)さんとの再会

みんなとの再会とても嬉しかった

 

風が吹いて

十月、一人暮らしを始めます

 

風が吹いて

十一月、私、ちゃんと生きてる?

 

風が吹いて、

風が吹いて、

風が吹き続いて、

生きていてほしい

 

あなたも私も生きていようね

 

風が吹いて、

生きたい、

風が吹いて、

死にたい、

風がどこに向かうかで生死を分けるな

 

風が吹いて、

これからも、

風が吹いて、

これからも、

生きたい、死にたいけど、生きたい

 

死にたくなんかないんだ

手段がないだけ

ないなら作ればいいでしょう?

 

風が吹いて、

これからも、

風が吹いて、私、生きたい