可もなく不可もなく

果てしなくネガティブならしい(仮)ですが前向きです。高卒、進路未定者の生活模様。

2020.2.13

〇〇さんの代理で配属されてきた人なんだって、前の人の方が良かったよね、〇〇さん仕事できていいのに辞めるのもったいないな、〇〇さん早く仕事辞めないかな、今日も脱衣所では陰口がひそひそと囁かれているのを聞きながら作業着の袖に手を通す、暖房のついていない畳およそ4畳分くらいの部屋にロッカーが所狭しと並んでいる、右から三番目のロッカー、人の出入りが多い職場なせいか隣のロッカーは数週間前とはちがう人のロッカーになっている、そういえば前にこのロッカーを使っていた人は誰だっけ、顔が思い出せない、たった数週間前の話しなのに私はその人のことを忘れている、人間あまり関わりのない人に対してはそんなものなのかな、そう思いまながらいつも通り事務所に向かって一日のスケジュールを確認し私はいつも通り何食わぬ顔をして接客業に励む、接客はコミュニケーション脳力が高くなくてもできる仕事だと慣れてきて思う、キャスでも誰かが言っていた、洞察力と臨機応変に対応できる力があればできる、だいたいマニアルどおりだ、大勢で話すのが苦手な私にとってレジの1体1の会話にとても救われている。

 

 

コロナウイルス、テレビのリモコンのスイッチを押す度に液晶画面にうつるニュースがだいたいそれ、その話題ばかりでどこにも行けないような気持ちになるから休憩の間テレビから意識的に目を逸らしている、目を逸らしても耳から入ってくる音声は周りと会話をしてかき消す、そうやって上手く同化してやりくりしている、この日常がつまらないとは思わない、ただ、なにか物足りなさを感じている、満足はしているのに、なぜ。