可もなく不可もなく

果てしなくネガティブならしい(仮)ですが前向きです。高卒、進路未定者の生活模様。

2020.7.4 夏がはじまる

 

駅前、ヒレカツを二人前ほど食べてから近くの書店、歌集のコーナー、丸メガネ、髪型はサブカル、服装は草食系の若い男、あ、ちょっと苦手かも、名前の知らない人の隣で本を漁る。

 

今日も何も買わなかった、ただ、ペラペラと本をめくっては吸い込むように文字を読んで終了。外は地面にたくさんの雨粒が降り続いている、冴えない顔をした空が分厚い雲の向こうからため息をついているようだ、夏休み、学生の頃はもらっても嬉しくなかったのに、今は休みを指折り数えて舞い上がっている、時間はいくらあっても足りない。

 

6月30日から翌月2日まで、4ヶ月ぶりに遠距離の彼氏に会っていた。その後、地元に帰ってからは何もする気がおきなくて寝ては起きてを繰り返してる。頑張らなくてもいいんだ、たまには引きこもりでも大丈夫、彼氏を見ているとそう思う、だいたい、いつもころころと言って涼しい家の中で彼は漫画 を読んだり動画を見ている、頑張らないなるべく動かないを徹底してるところある意味関心している。反対に、私は動きすぎてふとした時に動けなくなる。割ったらちょうどいいのにな。

 

カバンの中を漁る毎日、どこに何を入れたのか分からなくなる、いつも何かをさがしている気がする、安心の要素があるのにそわそわして、脳内会議をしながら自分が誰か分からないまま話をしていたりする、今回はだいぶ解離ぎみで、なんとなく覚えてるけどはっきり何をしていたか分からない時間が割とあって同じことを何回も聞いててちょっとしんどくなかったかなとか今さら振り返って思っている。

 

どの自分も自分なんだけど時々自分が自分であることに自信が持てなくて、たぶんとか曖昧な言葉が多くなる、自分がしたことくらいはっきり自信もってそれやったとか何食べたとか言いたい、フラペチーノを先に飲まれた恨みを消したい、なんで食べたいものがいつも被るんだろう、胃袋はひとつしかないのに、ふたつほしいな、せめてふたり分あったらなとか自分の精神が謎すぎることに今回も頭が混乱してた。穏やかに見守っててくれたことに感謝したい。

 

久しぶりの大宮は雨が降っていた、ホテルが空く時間までいつもの様に買い物をした、それでも時間が余ったから線路沿いを手を繋いで歩いた。それだけでドキドキしちゃって上手く目を合わせられなくなった、はずかしい、そういう事が、私は恥ずかしいと思う、関節キスとか、ふとした時の表情とか、なんかそういうのにとても弱い。

 

変わらないあなたが愛おしいな、夜は何もかも忘れて肌を重ねた、素肌から感じる体温が心地よくていつまでも抱きしめていたくなった、初日は彼が先に寝てしまったから彼が着ていた服を握りしめて朝を迎えた、目を開ける度に目があうのですごくキスがしたくなってしょうがなかった、だから、気づかれないように頭を撫でて目を閉じていた。好きな人といちゃいちゃするのは本当に楽しいからずっといちゃいちゃしていたくなる。そういう気持ちを自分が抱いていることが嬉しくもある。

 

誰かを許容すること、好きになること、愛すること、守りたいと思うこと、それらは同時に自己を許容していることと同義なのではないのかと誰かが言っていた、二十歳になる前にもう一回、原口統三の二十歳のエチュードを読みたい。雨はまだ降り続いている。