1.ライブとアイコさんのこと
ずっと天気が良かったのに雨が降った。さあ今日だって待ち構える日は大抵いつも雨。それで気分が下がってちょうどいいのかもしれないけど、今日はギターを持っているからと憂鬱になった。
お気に入りのブラウスを着て少し早めにライブハウスに着く。セットリストを記入している時は自分のことしか考えないから気が楽だ。そうこうしているうちにみんなも楽屋についてリハーサル。わたしはアイコさんに久しぶりと言いたかったが、楽屋では一言も話しかけられず、そのままライブになった。このライブは自分が対バンしたいと言って参加させて貰ったものなのだが、自分のライブでも自分のことで頭がいっぱいでMCでアイコさんについてのことは何も言えなかった。
この日は自分を含めて六組。自分の後は市ノ瀬ちゃんだった。初披露のオリジナル、それは素晴らしい人生じゃないか、無理に肯定されている感じがなくてよかった。これぞアイドル、王道路線の曲が好きなのでリピ確定になった。
最後、成宮アイコさん、歌舞伎町日記、ノンフィクション、裏伝説にならないで、ひかりのファンファーレ。はじめて成宮アイコを客観的に聞けた気がした。それはわたしがいま黄色の線の内側にいるからできることで、そう思ったら肩が軽くなった。
はじめてアイコさんの朗読を聞いた時 、心の中の重い荷物を一緒に持ってくれてる気持ちになっていた。それを体を張って全部いってくれているということがとても凄いことだと思って、画面のそとで感動して泣いた。
作風は音が増えるにつれて変わっていっているけど、聞いた感じ言ってることは変わっていないからまた聞きたい。
(MCでわたしが対バンしたいですと言った時にもう来年は無理かもって思ってたというのを聞いて、今年ライブをそれでも新潟で開いてくれてありがとうって思った。)
余談、成宮アイコは学生の頃の自分にとっては初めての理解者で半分神様だった。それがやっと今になってひとりの人間として見れるようになった。
ライブの対バン、成宮アイコが目標というか、ちゃんと人間どうしですれ違いたいという気持ちが強くて、それが実現できて本当に嬉しかった。
高校生のときにTwitterで声掛けてくれて、ロッツで会って泣いたとき、ここにいる人が重い荷物を背負ってここに立ってると思っただけで感情が込み上げてどうしようもなくなったけど、今は笑顔で再会ができる、そのことも喜びだ。また会いたい。高校生の頃に成宮アイコで出会ってくれてありがとう。