可もなく不可もなく

日記のようなもの。

 

 

仮想

 

気づいたらみんないなくなっていた

月明かり、幻想

足元、古池の周りには黄色い

水仙が所狭しと咲いている

 

水草の上に横になりワンピースが

水で身体に気持ち悪く

まとわりつくのを感じながら目をつぶる

 

黄色い光がまぶたの上で揺らめいている

星は見えない

 

目を開ける、ただただ

大きな丸い月だけが暗闇の中で光っている

 

みんなは何処に消えたんだろう

気づいたらみんないなくなっていた

 

みんな、みんな、みんなって?

 

気づいたら夜が明けていた